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教育機関紹介 |
ノンリニア編集システムを導入した教育機関が増えつつある。今回紹介するのは、デジタルスケープと大阪コミュニケーションアート専門学校。 デジタルスケープでは「SOFTIMAGE DS」を三台導入し、九八年春からトレーニングセンターを開設している。カリキュラムは、米ソフトイマージ社公認のATC(オーサライズド・トレーニング・センター)を取得している。大阪コミュニケーションアート専門学校では、このほど「Symphony」一台と「AvidXpress」五台を導入し、デジタル映像制作に活用し始めた。(秋山謙一)
デジタルスケープ 公認カリキュラムで
制作の流れを実体験
制作のワークフローをトレーニング デジタルスケープ(東京都千代田区、Tel〇三‐五二八一‐九二三一)は六月から、アビッドとパートナーシッププログラム契約を締結し、非圧縮ノンリニア編集システム「SOFTIMAGE DS(ソフトイマージDS)」について、アビッドが正式な教育施設として認証する「公認ATC(オーソライズド・トレーニング・センター)」となった。
デジタルスケープは、アビッドに買収される以前のソフトイマージ社からソフトイマージDSの公認ATCを取得しているが、今回新たにアビッド社からも正式に認定を受けたことになる。現在、ソフトイマージDSの公認ATCは、米国、フランス、イギリス(二カ所)とデジタルスケープの五カ所のみ。ATCの取得で、導入しているソフトイマージDSの教育を、米ソフトイマージ社提供のオフィシャルカリキュラムを基に開講できる。 受講方法は、ソフトイマージDSに添付される「ATCクーポン券(無料受講券)」を提出する方法と直接申し込み(受講料四〇万円)。ATCのカリキュラムは、月に二回、朝十時から夕方六時までの八時間で連続五日間の内容。一回あたり最大で六人の受講が可能で、九八年度は二十人ほどが受講している。
ATCは、各操作を学びながら五日間で一作品を仕上げる内容で、操作説明とトレーナーによるデモンストレーション、受講者の実技を交えながら学ぶ。不明点が出れば、トレーナーがマンツーマンでサポートしていく。
木村健一氏 スタッフディベロップメント部総括マネージャー・木村健一氏によれば、「受講者へのアンケート調査を行ったところ、体系的なカリキュラムがあり、サポートもしっかりしていると好評です。九八年度の受講者は、ソフトイマージDSが発売されたばかりで少なめでしたが、着実に増え続けている」という。
スタッフディベロップメント部トレーニングセンターのチーフトレーナー・斎賀和彦(さいか・かずひこ)氏は、「今までは、システム購入時に操作説明は受けても、バックボーンを含めた体系的なトレーニングは行われてはいません。操作の理解や習熟までの時間に相当なムラが生じていました。ATCにより、一定レベルまでの習熟度にムラが少なくなった」とATCのメリットを強調する。
ATCの公認トレーナー資格は、米ソフトイマージ社で研修を受け認定試験に合格して取得した。公認トレーナー資格を持たないとATCで教育できない。これは、体系的にコンピューターを知り、編集作業を理解し、制作ワークフローを知っていることが必要なためだ。本来、ATCカリキュラムも、公認カリキュラムを翻訳したものを用いるが、デジタルスケープでは日本の制作環境に合わせた内容も追加して、体系的なものを残しながらより実務に沿った内容のものにしている。
斎賀和彦氏 「内容的には濃いので、時間が許せば二週間のカリキュラムにしたい。現状では、制作者にとっては五日間職場を離れるのすら難しい状況です。実技部分を外せば二、三日で終わる内容ですが、ATCは実技を行って分からない点をトレーナーがフォローするのがウリですから、それはできません」(斎賀氏)
現在、デジタルスケープでは斎賀氏を含め二人の公認トレーナーを擁している。今後は公認トレーナーを増やすよりも斎賀氏らと同等の能力をもった人材を増やしていき、ユーザーのケアをしていくという。ATCに参加できない人のためには、半日程度の体験コースを立ち上げ、潜在的にソフトイマージDSを扱える人を増やしていく方針だ。