■ User事例〈インタビュー〉   VIDEO JOURnAL 2002/9/5 No.1045
第2部 Avid Journal Vol.17 より

iMac45台を導入して
充実のNLE環境を整備

学校法人 専門学校 東京ビジュアルアーツ
学務部 映像学科学科長   伴元紀 氏

 学校法人 専門学校 東京ビジュアルアーツは大阪、神戸、名古屋、九州、札幌と全国各地に姉妹校を持ち、次代を担うスペシャリストを育てるために、デザイン、CG、アニメ、ゲーム、DTP、ミュージック、マルチメディアなどのプロを数多く輩出している総合クリエイター養成機関だ。同校では7月にAppleのiMacを大量導入し、8月からAvid Xpress DV v3.5でのNLE授業を開始する。今回は同校・学務部 映像学科学科長 伴元紀氏(以下カッコ内はすべて同氏)に今回の導入の理由を聞いた。


親しみやすさと就職の両面でメリット

   「これまでは(アビッドではなく)他の編集機を使用してきたんですが、それはカット編集しかできない少々時代遅れな機種だったので、1人1台の環境で新しいノンリニア(NLE)編集システムの導入を考えました。PCベースで本格的なノンリニア編集を学生に教えるにはどうしたらいいかと考えたとき、今回のAvid XpressDVという選択になりました。」
  今回、同校が導入に踏み切ったのは、Avid Xpress DV v3.5になりMacintosh対応になったことも理由の一つ。従来より同校ではほとんどのPCがMacだったため、Macフォーマットのものならば学生も抵抗なくオペレートできるといった点も大きいに違いない。また、同校の姉妹校である大阪校ではすでにAvid Xpress DVを導入しており、そこで実績を重ねた安心感もあったようだ。導入に際して、Final Cut Proなど他の編集ソフトも候補にあがっていたが、Avid Xpress DVならばインターフェースが上位機種とほぼ同じなので業界の就職に有利、ということもあったようだ。つまりAvid XpressDVに変更したことにより、作品のクオリティの向上と就職に有利になるという2つのアドバンテージを得ることができたわけだ。同校の映像学科は、来年度より放送映画学科として新しく生まれ変わるが、この新入生たちは最初からAvid Xpress DV v3.5を使用することができる。
   「iMacということで、外観も親しみやすいですからね。新入生は編集のことなど右も左も判らない状態で入学してくるので、まずはアレルギーのでない状態で教えていくことが大事だと思うんです。」

1人1台の本格的NLE環境を実現

   同校では、今回の導入により1人1台の本格的なNLE環境がはじめて構築された。これまでNLEというと非常に高価なマシンがほとんどで、こうしたハイエンドマシンはそう何台も導入するわけにはいかない。しかし学生には就職後も役立つようアビットをオペレートできるようになってもらいたい。Avid Xpress DV v3.5はそういった学校側のニーズともマッチした製品だった。
   「ここでは80%は実習にあてています。生徒には最初、3~5分くらいの自分のプロフィールを紹介する作品を制作させ、その後、一つの作品ができあがるごとに教室で発表をおこない、講師が批評するといった形で行う授業形態で、最終的に卒業までに40~50本は作品を仕上げます。講師側の考えとしては、編集者でしたらリニアならソニーを、ノンリニアならアビッドを使いこなせるようになるのが必須と考えています。それらを憶えれば他は応用でできるようになりますし、企業の求人票の募集要項にも「アビッドのオペレーションができる人」と明記しているところも多いですから。」

映像エディター志望が急増

   昨今は、i-movie等の影響も手伝ってか映像編集が一般化し、程度の差こそあれプロでなくとも"映像編集"という作業が以前よりも身近になったことは確かだ。そのため、同校に進学してくる学生の指向も以前と比較して変わってきているという。
   「これまでの入学志望者の目標は撮影をやりたい、という希望が圧倒的だったんです。でも現在は『編集をやりたい』という学生もすごく多くなってきましたね。それだけ編集というのがメジャーな分野/職業になってきた感があります。Avid XpressDVは、個人制作を通じて様々な感性を磨いていくために導入した経緯もあるので、企画から撮影、編集、完成までを1人で制作していける力を養っていってくれればと思っています。講師の私たちもこれからはもっと本格的なものを教えていかなければと感じています。また当校ではインターンシップ制度で実際のプロダクションで現場を体験するといった制度もあります。実際に働いてみて見えてくることも多いと思いますね。」同校では、インターンシップ制度によって現場で研修したレポート提出で出席や単位取得になるなど、学生への配慮もなされており、プロの編集者への道が大きく開かれた環境が整っている。

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学校法人 専門学校 東京ビジュアルアーツ
伴元紀 氏
「学生にはアビッドを使いこなせるようになってもらいたい」と伴氏

“一人一台”の環境が実現